問題となった試合では、鼻に強打を受けたカリニ選手が開始46秒で棄権する事態に。カリニ選手は試合後もヘリフ選手と握手をすることなく、インタビューでは「心が壊れた。これほど強いパンチは受けたことがなかった」と涙を流していた。
「ヘリフ選手は昨年3月の世界選手権で、性別適格性検査に不合格となり、出場が認められませんでした。そうした経緯から、パリ五輪の出場をめぐってはネット上で賛否を呼んでいたのです。いっぽう世界選手権を主催する国際ボクシング協会(IBA)は、組織運営や不正判定の問題を理由にパリ五輪から外されました。五輪は国際オリンピック委員会(IOC)の管轄となっており、世界選手権とは異なる出場基準が適用されたことから、ヘリフ選手の出場が認められたのです」(スポーツ紙記者)
直後にIOCは「すべての人は差別なくスポーツをする権利を持っている」と声明を発表し、「これまでの五輪のボクシング競技と同様に、選手の性別と年齢はパスポートに基づいて決定される」と強調。だがIBAが「IOCの異なる規定、一貫性のない出場資格の基準適用により、競技の公平性と選手の安全に深刻な問題を引き起こしている」と批判するなど、事態は混迷を極めている。
この騒動をめぐっては、著名人からも意見が相次いでいる。ところが、その中でも“デマを広めている”として、ひろゆきこと西村博之氏(47)の投稿が批判を集めているのだ。
■ひろゆき氏 “デマ投稿”を訂正も謝罪ナシで高まる批判「無神経」「いちいち意地悪」
《元男性が、女子オリンピックボクシングに参加。元男性の余裕勝ち。 金玉取った男性は、金玉取った男性です。女性ではないです。 トランスジェンダーは、トランスジェンダーであって、女性ではない。女性の大会に元男性を参加させるのは、女性の機会を奪う》
8月1日にXでヘリフ選手とカリニ選手の対戦動画を添え、こう私見を述べたひろゆき氏。ヘリフ選手を「元男性」「トランスジェンダー」と決めつけたかたちだが、実際には異なるようだ。
「海外メディアではヘリフ選手は女性として生まれ、本人もそう自認しているものの、男性にみられるXY染色体を持つ性分化疾患だと伝えられています。そうであれば、出生時に割り当てられた性別と自身で認識する性別が一致しないトランスジェンダーとは異なります」(前出・スポーツ紙記者)
Xでは251万人以上のフォロワーを抱え、発言の影響力も大きいひろゆき氏。先の投稿はすでに2000万回以上のインプレッションを集め、6200件以上もリポストされている(2日17時現在)。
誤りを指摘する声や訂正を求める声が相次ぎ、ユーザーによって情報提供されるコミュニティノートも付されていた。しかし当の本人は沈黙を守ったままの状況が続き、そうした姿勢にも厳しい声が寄せられていた。
Xやネットで波紋が広がるなか、2日午後5時すぎにXを更新したひろゆき氏。ようやく誤りを指摘する声が届いたのか、次のように訂正文を投稿したのだった。
《性染色体XYで女性器と睾丸を持つ男性が女子オリンピックに出場。女性選手に余裕勝ち。他の女性選手より競争上の優位があることでIBA女子世界ボクシング選手権失格になったのにオリンピックに出場。「女性の大会に“染色体XYで女性器と金玉がある男性“が参加するのは女性の機会を奪う」に訂正します》
しかし誤りを謝罪する言葉は一切なく、ヘリフ選手の性器にこだわるような発言に“反省の色が見られない”として、さらに批判の声が上がっている。
《無神経》
《いちいち意地悪》
《ひろゆきはこの選手を叩いているのだろうか? それともIOC? IOCが認めた以上、選手を批判するのは無理筋かと思う》
《とりあえずトランスジェンダー男性とパリ五輪のボクサーがなってるとする性分化疾患は異なるため、謝罪されては? その上で、身体的特徴ではなく染色体に基づいて判断すべきとか言うのなら良いけど。訂正しますと言うだけで、謝罪になってないのだし》
引用元: ・【ひろゆき】「謝罪になってない」 ボクシング女子の性別騒動で“デマ”拡散→訂正も反省ナシの態度に批判続出 [Ailuropoda melanoleuca★]
それまで日本になかったインターネット掲示板を最初に作ったことだろう
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